今日私は死にました



ぼんやり食べ物を待っていたら店のドアが開き、少し派手だけど綺麗な40代くらいの女性が店員と顔馴染みなのか、今晩わと挨拶をして離れたBOXに座る。



一人なのかな?



良かった、私だけじゃなくて。



そんなことを思っていたら、風通りのせいなのか女性の香水の匂いがここまで香る。







――――――――?






あれ、この匂い。





未だに名前がわからないこの香水の匂いを知っている。
まさかだよねと思いながら、女性を見ないフリをして観察していたら女性がおもむろに携帯を取りだし誰かに掛けているようだ。




「もしもし?えぇ……えぇ……、えぇもういるわよ。わかったわ。」




携帯を直ぐにバックにしまい、ファンデーンションを堂々とBOX席で塗り誰かと待ち合わせしているみたいだが。




どうしても胸騒ぎが取れない。




確かにわかっててこの街にきた。




でもだからって今すぐ会える為だと思っていない。







ガチャ…………。



「いらっしゃいませ。」








「あら、早かったのね、雅巳。」















彼に出会えるとは思っていなかったのに。