今日私は死にました




長いこと電車に揺られて入れ替わる人を何度も見て、彼の住む街に到着する。



大きな街の割には駅にいる人口はそんなに多くなく、ずらりと並ぶタクシーのおじさんは暇そうに待機していた。



正直右も左もわからないこの街だが、何処でも良いのでとりあえず歩いてみる。




大きな建物だらけの道を一通り歩いて、適当にブラブラと大きな道から狭い歩道まで歩く。




住宅街に着き、さすがに疲れたので野球でも出来そうなくらい広い公園を見つけてはベンチに座ることにした。




足が痛い。二時間は歩いたかな。




空の色は既に夜に近い、星もチラホラ出ている。今日の泊まる場所は此処でも良いが、なにも悪いことはしていないのに不審者がいると通報されても嫌だなと思い、途方に暮れる。



携帯を見るが、今日はサイトから宣伝のメールすら来ていないので充電が無くなる心配は無いだろう。



喉は乾いたが、お腹は相変わらず空かない。



ぼんやりするのは慣れているので、一時間くらいはここのベンチで座っていた。



肌寒くなってきて、バックに入っていた上着を羽織る。



やっぱり外で寝るというホームレスみたいな行動は自分に出来なさそうだなと諦めて、ビジネスホテルを探そうと腰を上げた。