彼から貰った手紙を読んでは涙する。書いてる文字を指でなぞり、彼と重なった時間を思い出す。
時おり目を瞑る彼を見つめた。
私の顔を見る彼の瞳を愛しく見た。
何度も何度も、雅巳君の名前を呼んでは彼は答えるかのように彼は私に何度もキスをしてくれたこと。
涙脆くなったなんて言葉で片付けられない。
泣きたいくらい感情が出ちゃうんだよ。
彼の手紙は文字が少しぼやけてしまった。涙が何度も溢れたからだ。
ハァッとため息をついて大家さんが来る午後二時になろうとしている。
寝室にある服など入った少し大きいバックをリビングに持ってきて準備する。
もう此処から出たら、歩く道は一つだけ。
この世からサヨナラする、私にとっては希望の道。



