あれから何日間、いつも死んだように過ごしていた日々から一変、身の回りを整理整頓し始める。



服も必要最低限だけ残し、家具などは引き取ってもらった。



ガラリとした2LDKの部屋を、ソファもテーブルも無いリビングの床に座る。



買い取ってもらったり、引き取ってもらったりでお金の変動は激しかったがもうお金の心配はすることもない。



鳴らない携帯を横に壁に寄りかかり、この部屋で過ごした日々を思い出すが、悔しくも優ちゃんとの過ごした日々はやっぱり全ては憎めない。



一度は愛した人に代わり無い。



幸せだったのも確かだった。




この部屋で過ごした歳月は約三年。笑って泣いて怒って、そして。





沢山の愛を知った。



愛しくてたまらない想いから、愛からくる堪えきれない怒りや哀しみ。



切なさも沢山知った。




もう薬は飲んでいない。




必要が無くなったから。





これからが無い私に薬はもう必要無い。