無音の空間で携帯が振動されている音が何処かで鳴っている。
ヴーーヴーー
ヴーーヴーー
探している最中に振動されている音は間もなく消え、探すのもどうでも良くなる。
どうせ買い物のサイトからのお知らせとかだろうね。
携帯の電源は切れていることが多い。別れて二~三ヶ月は彼からの連絡を待ち続けていたが、期待すればするほど私の精神はどんどん悪化していった。
【貴方が必要と思うときに携帯を触ってみなさい。】
心療内科の先生がそう言ってくれて、待つことの苦しみから少し解放されたが、その分ますます孤独になっていくような気がする私の矛盾な感情。
―――薬を飲んだのは何時間前だろう。
不安や絶望が波のようにまた押し寄せてくる。
泣くことの理由が今の私には多すぎる。



