何もしないまま、夕方四時。
薬を一錠だけ飲んで眠りにつかない程度のぼんやりした頭で過ごしていた時だった。
ピンポーン
普段鳴らない玄関のチャイムが鳴ってぼんやりした頭はゆっくりと現実に戻っていく。
勧誘?宗教?出前……は取っていない。
――――――雅巳君?
まだ少し重い身体を起こして玄関のドアを確認しないでドアを開けた。
それが間違いだった。
何故この人が此処に?ドアを開けた状態から固まった私を見ては
「入って良い?」
と、変わらないトーンで私に話し掛けてきた。本当なら帰ってよと言いたいところだが、私はまだ言える立場ではないだろう。
「何の用?弥生は?」
何故優ちゃんが昨日雅巳君が座っていたソファに座っているの?



