さすがに一人になった今日は一人が慣れていたのに独りにさせられた気がして、いつも通り発作のように不安という波が押し寄せてくる。
この発作も非日常でもなく、逆に無い日が珍しい。
特に何か考えてるわけでもないのに、意識が一瞬持っていかれたかと思うと、急に絶望の世界に堕ちていく。
なんでもないのに涙が流れ、なんでもないのに急に震えて全身冷えていく。
怖い、何に怖いのかはわからないのに。
そんな時にデパスを水も飲まないで舌の上で転がして少し溶けたところでガリガリ噛んでいく。
癖がついてしまったのは、それを一錠噛むと二錠目にも手が伸びてそれでも不安な時は三錠目までいく時がある。
三錠目までいくと五分も経たない内に身体は言うことを聞かなくなり、重い睡魔に襲われる。
効かない人は何をしても効かないと聞くし、市販で売っている睡眠導入剤でもよく眠れる人がいるらしい。
早くに寝て朝早くから目が開いてしまった私は今日の一日は長い。
彼が着ていたTシャツをまだ洗わないで、ソファに置いたまま、
彼が着ていた姿をぼんやり思い出す。
もう雅巳君の顔は忘れないと思う。



