「きっと……。」 「え………?」 「写真の男は戻ってくるよ。僕がその立場ならルイを一人にさせてきっと後悔すると思う。だけど。」 「そんなこと……。」 「僕も彼も同じことを繰り返すだろうね。また君を裏切り、次にいっては君を恋しくなりまた戻ってくる。ルイが他の男に抱かれてるなんて考えられないし考えたくもないから。」 「雅巳君も……。」 「ん?」 「雅巳君も裏切るの?」 彼が話ながら私の頬をなぞっていた手を掴んで私の頬の上で固定する。 「僕はきっとルイを裏切るよ。」