頭を洗った雅巳君と交代で私も頭を洗う。シャワーを頭からかぶり、今日の出来事と一緒に汚れを洗い流してやる。
逃げていた現実を受け止めた自分がいたが、許してあげる心の余裕は一日で出来るわけがないよ。
今はただ彼がいるから平常心でいられるだけかもしれない。
明日になったら私はどうなるの?
朝も夜も関係無い日々をまたぼんやりしながら過ごしていかなきゃいけない。
人の支えと温もりでいっぱいにならないように、無理してバリアを張らなきゃ、
きっと私は今以上に壊れるだろう。
消えかけている私の火を、風避けにしてる雅巳君は今日だけということに目を伏せてはいけない。
「ルイ、早くおいで。」
雅巳君が見せるその笑顔は、今だけというのを忘れてはいけない。



