見事に完食した彼は満足したかのようにソファに座ってタバコに火をつける。
私は彼に食後の珈琲を入れに台所で待機する。
「ルイ、砂糖二つね。」
匂いで察知したのか、珈琲の準備をしていたら彼が注文する。
彼に後、何回珈琲を入れてあげることが出来るのかな。
「はい。」
珈琲を渡して私もミネラルウォーターをコップに注いで一息つく。
「ルイお風呂入りたいな。」
「あ、うん。洗ってあるからお湯出せば直ぐに入れるよ?」
「じゃあお湯出してきて。一緒に入ろうよ。」
聞かなかったフリをしてお風呂場に向かい、勢いよくお湯を出していく。
一緒になんて入れるわけがないよ。キスすらしたことのない関係なのに、いきなり裸を見せなきゃいけない状況なんて聞いたことがない。
まさかだよねと思っていたが、
どうやら彼の言葉はいつだって真実だ。
浴槽にお湯が溜まったと洗面所で音が鳴っているのを聞こえると、彼は私に
「よし、入るよ。」
と、一人お風呂場に向かって行った。
さすがに聞こえないフリが出来ず、ソファで動揺しながら動けないでいた。



