雅巳君の奢りで特上四人前。
細いと思っていた身体にどんどんお寿司が吸収されていくのを見て唖然とする。
「……食べるのね。」
「そう?まだまだ育ち盛りだからね。」
「まだ伸びる気?今身長いくつ?」
「177かな?体重は63かな?最近計ってないけど、65はいってないと思うよ。」
「もっと太った方が良いよ。」
お寿司とチョイスしたのは私だけど小さくなった胃に、体調もやっぱり良いわけでもなく、申し訳ないことに四貫程度でお腹は膨れてしまった。
「ルイの分貰って良い?」
「え?うん?食べれるの?」
「余裕だよ。知ってた?お寿司って当て字なの。確か【魚】と【旨い】という字がくっついた言葉が本来の【鮨】って言葉なんだって。」
「豆知識~。」
「何処かのおばさんが言ってた。」
きっと愛情の安売りをしている人の一人だろう。気にしないようにはするものの、やっぱり何処か面白くない。
明日雅巳君が帰ったら、私はまた一人。
彼はまた何処かで女性を抱くんだろう。



