『優ちゃん歩くの早いって。』 『ルイが遅いんだよ。』 『じゃあ手繋いでよ。』 『じゃあ手繋いだらキスしてよ。』 甘い、甘い、あの時間。 同じ道を歩いているのに、あの頃の私も優ちゃんも何処にも居ない。 薄れていく思い出と、まだまだ鮮明に思い出してしまう思い出を交差して日が沈んでいくのを感じながら道を歩く。 泣きたい、泣けない。 思い出してしまう自分が悪い。 泣けない、泣きたくないない。 こんなところで胸が痛む自分が悪い。