「帰って来ないの?写真の人。」
「そう思って何ヵ月たったかわからない。」
「生きてるんだ?」
「勝手に殺さないでよ。」
もう説明は要らないだろう。死にたい理由を全て話したことはないが、まちまちに伝えていた苦痛の叫び。
言わなくても気づいていたと思うが、ただたんに好きな人が親友に取られただけの話。
「顔はカッコイイね、僕と違って。」
「中身も素敵な人だから。」
「へー?
中身が素敵な人が人を裏切るとでも思ってんの?」
ごもっともですね。
悔しくて言い返せないのは、彼に口で勝てる気がしないから黙っておこう。
雅巳君は何も言い返さない私を見ても大した気にもせずまたテレビに視線を送る。
日が長くてわからないが、もう夜に近い夕方だ。今更ながら、
「雅巳君、今日仕事は?」
「ん?休んだよ?パソコンも置いてきたから今日と明日で株は大損害かも。責任とってよね。」
あぁそういえば株もしてると言ってたっけ。色々ストップさせて私のところにいてくれるのはどうしてだろう。



