そしてどこまでも堕ちてゆく・・・
だれか、だれかタスケテ・・・

「いやぁーー!!!!!」

私は自分の声で目を覚ました。

「ハァ・・・ハァ・・・夢か・・・」

目を覚ますと自分が全く知らない所にいることに気付いた。
白できれいにまとめられた部屋のベッドの上。


そして、その部屋にはもう一人。
黒髪の高校生らしき男がベッドに顔をふせて寝ていた。

男はちょうど目を覚ました。


「何なんだよ。急にでかい声出しやがって。」

起きたんですか。

「あ・・・すいません。あなた誰?ここは何処?」

「俺は神山星流。海立高校の2年。
 ここは俺の家だけど。お前が道で堂々と倒れてたから連れてきた。
 何か文句でもあんの?」

初対面でお前って・・・。てか逆ギレ?

「いえ。別にないです。」

「で。お前家どこ?」


家・・・よく考えると家ないな。
親が他界して一人暮らしだったから。

行くところといえば病院・・・
でももう戻りたくない。

「・・・。」

「何?喋りたくないわけ?まさかホームレス?」

ある意味ホームレスですけど。
そんなはっきり言わないでよ。

「まぁ・・・いろいろあって。今は家がないんです。」

「ふーん。なら、ここに住めば?
 俺の使用人ってことで。」

使用人なんて誰がやるか。
でも今は家がない。
選択肢ないじゃん。

「別にいいですけど。」

結局何処へ行っても一緒。
どうせ死ぬんだから。

なら、もうどうでもいい。

「てか名前何?まだ聞いてない」

言ってなかったね。

「私は星可憐。高2です。」

「なんだ。同じ歳じゃん。普通にタメでいいよ。」

だよね。