「はい」 ………はい…? あたしはおそるおそる目をあけた。 そして目の前にあったのは、 学校の紋章が彫られてあるボタンだった。 あたしは顔をあげると赤尾くんの学ランの上から2番目のボタンだけがなくなっていた。 「…なんで?」 「え?」 「杏ちゃんは?」 「なんでそこで杏がでてくるんだよ?」 「だって…、つきあってるんでしょ?」