待って。 あたし、まだ想い伝えてない。 「あ、赤尾くん!!!!」 あたしは赤尾くんの背中にそう叫んでいた。 赤尾くんはゆっくりと振りかって、首をかしげた。 あたしはかけあしで赤尾くんに近づいた。 「あの、第2ボタン…ください…」 最後のほうは声が小さくなったけど、ちゃんと言えた。