瑛汰くんと留美は少し遠くのところに行ってしまって、 あたしと赤尾くん、2人きり。 なにも話せないまま、気まずい雰囲気が流れている。 なにかしゃべらなきゃ、って思っても頭の中は真っ白。 「あ、ねぇ。赤尾くん…」 「……なに?」 あたしが勇気を振り絞って話しかけてみたけど、 赤尾くんは不機嫌な顔で不機嫌な声。