君が真剣な瞳で、私を見て言ってくれた。 「―――大丈夫」 今だ泣いている私の頬を、咲は優しく触れた。 「空、いきなりだけどさ…」 「ん?ぅっ…」 玄関の開いたドアから差し込んでくるオレンジ色の夕日が、私達を優しく覆った。 咲は、オレンジ色を身に纏ったまま、優しく笑った。 「俺と結婚して下さい」 「………はいっ」 END