オレンジ色の教室で















咲が海外へ行って、あれから3年半。





私は今大学生。



進路はまだハッキリと決まっていない。


就職はしなきゃいけないけど……






少しだけ大人になった私。

今でも咲が居なくなってしまった時のことは鮮明に思い出せる。





次の日は当然だけど、本当に咲は居なくて、クラスメートの男子の中には泣いてしまった人も居た。



女子も、咲を好きだった子はたくさん居たから泣いてしまって…




そして、帰り道…いつも咲と一緒に帰っていた、あの道も…

ずっと1人で帰った。


咲がいないと…家までの距離が2倍くらいに感じられたんだ。




改めて咲の存在の大きさを知った。





私は…それから2週間は慣れなくて、時々、泣いちゃったけど…


周りの友達や親友の支えもあって、何とか日々を過ごしてきた。





電話も今は2日に一回くらい。