「空………好きだよ」 「う、んっ…っ…!」 同時に、止まらなくなった涙。 咲の優しい声と、瞳と、手の温もりが…私を包む。 「空、俺と…付き合って下さい」 「っぅ~……んっ…」 「返事になってないじゃん、俺と付き合って?」 「う、んっ…!!」 ギューッと咲が私を抱きしめてくれる。 苦しいほど、だけど…今はそれが丁度いい。 力強く、だけど…優しく、私を包み込んでくれる。 咲の体温が、香りが、心地よかった。 「空…」