オレンジ色の教室で






神様は無情だ。


時に残酷で…時に優しい。




そんなんだから、人は神様を信じてしまう。



その優しさを求めて、どこまでも神様という存在を求めて。



そして、求めた先には何があるんだろう?


何を手に入れられるんだろう。




その優しさは、偽物かもしれないのに。


だけど、神様はどこまでも正直で、この残酷さだけは本物なんだと思わされる。




現実なんだ、もう、夢ばっかり見ていられない。







「俺、海外に行く……」






優しい時間は無くなった事を、思い知る。





「空には…今伝えようかなって思って…」



その辛そうな君の声。