翔太は私を前から抱きしめて来た。
『翔太…?』
「心配かけんじゃねーよ。たくっ…」
『うぅっ…怖、かっ…た…』
安心した途端涙が出てきた。
「もう大丈夫だからな。」
その後、翔太の腕の中で泣きじゃくる私を子供を宥めるように、
ずっと、抱きしめてくれて頭を撫でてくれた。
「車戻んぞ。」
と言って、私の背中と足に手を付け、軽々しく抱き上げた。
これって…
『お姫様だっこ?!』
お姫様だっこされてると自覚した途端、ボンッと音が聞こえるくらい私の顔はみるみる赤くなっていく。
皆さんに見られてる…
『は、は、恥ずかしい…』
私は堪らなくなり翔太の胸に顔を埋めた。
そんな私を見て翔太は笑ってた。

