優里side―

「優里、帰んぞ」

『あっ!翔太!!うん、帰ろっか』

私達は校舎からでて歩き始めた。

「あっそうだ、今日財閥のパーティーがあるらしいぜ。
俺達も出席しないといけねぇらしい。」

翔太が何かを思いだしたように言った。

『そ、そうなの!?
そんなの知らないよ!!
どうしよう…不安だなあ…』

私…人前とか男の人が苦手だから、不安です…

そう思っていた時、

「バーカ、優里には俺が居るから。心配すんなよ。」

無邪気に笑って、私にそう言い放った。

ドキッ

私、いま心臓がうるさい。