隼はもう一度ギュッと私を抱きしめた


もう息もできないんじゃないかってくらいギュッと…


「さっきの言葉…


俺、嬉しいよ」


隼は私の耳元で囁いた


ギュッと抱きしめられてるから顔は見えないけど、多分眉を下げて不安そうな顔をしているんじゃないかな…


だってギュッと私を抱きしめている手が小さく震えているから…


私は隼の背中にそっと手をまわした


不安にならないで…



お願い…


そう願いをこめて私も

「私も…

嬉しかった…」


きっと彼は拒絶されることをおそれてる…


だから




…おそれないで?


怖がらないで…