桜色のラブレター



深く頭を下げた私には彼の表情は見えない。


けれど私にもわかるのは涙声な彼の声だけだった


そして彼は


「俺ね気づいてたんだ…


フられるって


けどさ、気持ちだけは伝えたくて川瀬さんに告白した…


ここまでハッキリと断ってくれると嬉しいよ…


望みを持たないでいられるから


…ありがとう」


私は少し頭を上げて彼の顔を見ると寂しそうに彼は微笑んでいた。


ごめんね…



ごめんなさい…



ありがとうだなんて…


私にはもったいないよ