情けないけど今の私にはそれだけで高校 三年間で一番速いんじゃないかってくらい走れちゃってる… バカだね… わたし 前にいた四人を風のように抜きさったわたし 隼にバトンを渡すまでに抜きたかったのに残りのひとりがなかなか抜けない… 私は隼に最後のひとりをたくしてバトンを渡した 「はいっ‼」 そういって渡すと隼は笑顔で 「…まかせとけよ」 そういって隼は走りだした