あたしの友達のみおも、
その"成瀬 大和"の虜になってしまい
毎日毎日雑誌を見せられる。
確かにかっこいいとは思うけど
やっぱり……
「ほんと莉音は隼人先輩一筋だよね!」
「ちょっ、声でかいっ!」
そうなんです。
あたし先輩に片想い中なんです。
だからそんなイケメン、
興味ないんです。
「隼人先輩は隼人先輩。大和は大和。ね、莉音も好きになろうよー。」
「そんなこと言われてもさー…」
隼人先輩よりかっこくないと
興味出ないもーん。
あ!ってかやばい!
昼休み委員会あるんだった。
「ごめん、みお。委員会いってくる!」
それだけ告げると会議室に走るあたし。
委員会は隼人先輩と話せる
唯一の時間。
入学したてのときに
嫌々入らされた委員会。
今ではそんな委員会が
大好きになっている。