結局わたしたちは次の土曜日に四人で会うことを決めて別れた。



アユ芽ちゃんはわたしと休日会えるってだけでほいほいついて来るから勝手に約束したって何ともない。



でも、ユウ太くんはヒロ人くんに了解とらなくて良いんだろうかと不思議に思って、



「ヒロ人くん、大丈夫なの?」


と聞いてみた。



もし、いきなりだめ何てこと言われたら。

ちびっ子少年だけが、アユ芽ちゃんと会って得をするなんて許せない。



するとユウ太くんは、ああ、そんなこと、と言って笑った。



「大丈夫だよ。ヒロ人は俺の言うこと、聞いてくれるんだ。」



一瞬、小悪魔が見えたのはわたしの目の錯覚だったのだろうか。