「ねぇ、今度アユ芽ちゃんと、そのヒロ人くん?って子も誘って一緒に遊ばない?」


わたしは正直自分に驚いていた。


わたしは今まで、あまり男の子との接点がなかった。


どっちかと言うと、友達の背中に隠れるタイプ。

奥ゆかしい乙女なのだ、わたしは。


この変わり様は美少年効果だろうか。

「ホント⁈もちろん良い……あ、でもな…」


ユウ太くんはわたしがふんだ通り、キラキラクルクル瞳を輝かせてうなづいたが、途中ではたと顔を曇らせた。


「え、だめ?」


「うーん、俺は良いんだけどね。」


アユ芽ちゃんに逢えるしね。


「うちの電波がなんて言うか…」


「……ねぇ」


「うん?何」


「ヒロ人くんって宇宙人と交信しちゃうような人なの?」


「あ、はは」


正直わたしは電波だろうが真性宇宙人だろうが美少年ならどっちでも良かったが、ユウ太くんは困ったように微笑んだ。