この日の夜、ユウ太くんから着たメール。


『ゴメンっ

日曜日の遊園地、ヒロ人が着いてくるかも……』


わたしは苦笑って返信する。


『こっちもどうやら、アユ芽ちゃんが着いてくるみたい……」


ほかの子だったら、みぞおちに一発いれてでも阻止するけど、アユ芽ちゃんにはそんなことできない。


なんだかんだと、わたしの方がアユ芽ちゃんに弱いのだ。


多分、ユウ太くんとヒロ人くんもそんな感じ。


わたしはベッドの上にゴロンと横になって、微笑みながら目を閉じた。


大好きな人たちが何人もいるって、なんて嬉しくて幸せなことなんだろう。


早く日曜日にならないかな。


『ミミ子ちゃんっ』


ってユウ太の元気な声早く聞きたい。


穏やかな静けさに満たされて、わたしはそっとおでこに手をおいた。


たしかな熱が残っている気がした。







おしまい