次の日の朝、何事もなかったような涼しい顔をして、山田は教室に入ってきた。


こいつ、大丈夫かな。


それがわたしの正直な感想だった。


一見涼しげだが、わたしの予想では昨日は眠れてないはずだ。


目の下、微妙に青くなってる。


プロポーズをするまでには相当、時間かかりそうだな、とわたしは苦笑った。


ところがどっこい、山田は意外な根性を発揮した。