「ねぇ!ねぇ!奈々ちゃん?おーい!」



私はさくらちゃんの声ではっとした。



「あっ!ごめん!どうしたの?」


ボーッとしちゃった!



「実行委員の五人班を作るんだって!

一緒になろ?」


「うんっ!もちろん!」


「良かった!じゃあ男子は…」


さくらちゃんは私たちのななめ前の席を見つめて言った。



ーこのとき私が気づいていたら



良かったんだよね…ー




「さくら、柊也と一緒にやりたいっ」


さくらちゃんの声が高くなってるのに

私は鈍感すぎて気づかなかったんだ。


私はただ彼を見て
胸の鼓動を感じていた。