「よしっ。じゃあ、天野、入ってきてくれ」 先生がそう言うと、教室の扉がスーッと開いた。 きっと、女子は全員目を輝かしたはずだ。 少なくとも前の2人は…。 彼は先生の隣に立ち、黒板に自分の名前を書いた。 「あま…の…そら…」 あたしは黒板の字を読んだ。 “かっこいい” “爽やか” “スポーツ男子” そんな言葉が似合う彼。 背が高くて細身。 顔立ちが良くてニコッと笑うと爽やかで…。 “王子様” うん。 この言葉があなたに…空くんに似合うと思う。