俺は、愛梨をベッドに寝かせた。 かろうじて命は残っていたが、顔は青白くなっていた。 生きる意味をなくしたかのようだった。 俺は、愛梨の右手を握った。 それに応えるかのように愛梨が目覚めた。 「…蓮?どうしてですか…?」 第一声がそれかよ…。 「死なせたく無いから。」 「…生きて…楽しいことってありますか?私には…見つかりません。」 その言葉に、俺の心はどっかに行ったみたいだった。