「オレが…帰って行くたびに、メイドがコソコソしてたんや。そっと覗いて見たんや…。」


風雅は話し出した。


「そこに…私がいたのですね。あの時に感じた妖気…。あれはあなたでしたか?」


風雅は頷く。


「せや。オレやってん。ビックリしてしもうた。よう…耐えたな…。もう…無理させんや。」


「それでは…。」


「せや。諦めたるで。んじゃあな。愛梨。また会う時は、別とこでな。」


風雅は手を振って去った。



「サッサと決めてしまいましたね…。まぁ…それが風雅ですが…。」


私は一部呆然。


みんなは唖然…。