「私の親は人間です。」
「…マジ?…だって…。」
「…本当です。たまたま、私が祖父母の血を受け継いだだけなのです。」
「ん?よくわかんねぇ。」
首を傾げる蓮。
そこからかい…。
「うーん…。何と言ったら良いか…。祖父母であるお爺さん。この人は妖怪です。」
「んで…お婆さんが妖精?」
私は頷く。
「ご名答。私はその二人の遺伝子です。」
蓮は納得したらしい。
「…んで…何で愛梨は死にたがるわけ?」
何で…と言われてもな…。
「死にたいからでしょうか。」
「真に受けんなよ。生きていて楽しい事だってあるだろに。」
「…うーん…。私にもよく分かりません。いつの間にか…死にたがるので…。」
「俺じゃダメ?」
「人に寄ります。さて…風雅についてですが…。」
蓮はずっこけた。
「話を逸らすんじゃねぇよ。」
「すみません…。本来…行きたくないのです。」
「屋敷に?」
「イエス…。」
「何で…英語?」
「いつもです。はい…よりも、イエスと言ってしまうことがあるので…。」
「へぇー。すげぇな。何かあっちであったのか?」
「…。あそこの近くに墓地があります。」
たくさんの墓地があるんだよな。
見てるだけで気色悪い。