「じゃあ…冷夏は?!」
蓮は、私が食いついたのに、ビックリしている。
「…多分…いないだろうな…。」
「冷夏には…世話になりました…。私の過去を聞いて…逃げなかったのは…あなたで…二人目です。」
「他は逃げたのか?だらしねぇな。」
「仕方ないです。私が別世界の子なのですから…。風雅について知りたいですか?」
「当たり前!!俺は何もしらねぇし!!」
「…風雅はSランクです。戦うのは、やめて下さいね。」
風雅は同じ妖怪。
だけど…あいつは…ピクシー。
妖精。
妖精が人間になれるのは承知。
私の祖父母は…ピクシーだから…良く知ってる。
私の体にも…ピクシーの血は受け継いでしまっている。
この事は話さないで置こう。
蓮が離れてしまうから…。
この先は…冷夏は知らないんだ。
冷夏は…風雅に会ったこと無いから…。


