…危うくバレるとこだった…。



「愛梨。戦いましょ。」


「断ります。クイーン。」


客ってのは、妖怪のクイーンだ。



いつもこれだ。



「いーじゃない。つまらないんでしょ?」


「クイーンと同じ考えを持ちません。」



「つまんない…。意地でも戦ってもらお。」


「おやめ下さい。沙紀がいますから。」


「帰ってきたの?」


クイーンはビックリしている。



「はい。今日は立ち去り下さい。」


私は戦いたくない。









もう…大切な人を失いたくないんだ…。