情けねぇな…俺。



熱でダウンするなんてな…。







他の人は気づかなかった。だけど…愛梨だけは気づいていた。







「体調はどうですか?」


愛梨が聞いてきた。おかゆを持ってくれた。



うまい…。




「蓮!!心配したのよ。」


「悪りぃ…沙紀。」


でかい声で喋る沙紀。俺の頭の中ガンガンする。



「沙紀…少し静かにして下さい。私までどうにかなりそうです。」


俺の気持ちを感じ取ったのか、注意してくれた愛梨。


「拾ったのは誰よ?」


「…拾えと言った覚えはありません。」



…ん?



「何か矛盾してねぇか?」


「何がですか?蓮。」



「前からいたかのようだな?」



愛梨は…ビックリしている。









肩は…震えていた。