「それよりも、聞きたい事があります。どうして沙紀をさらおうとしたのですか?沙紀をさらっても意味ない事は気づいているはずです。」


それを聞いたらいきなりやられたんだよなぁ…。



「…お前を見つけるためだ。」


あれ?答えるの?


「それならば、直に来ても良いはずです。誰かに頼まれたのですか?」


…え?


「…キング…王様に…。」


「ご自分を責めるのはやめて下さい。あなたは、悪い事をしていませんから。」


「ちょっと待て!!何でキングが愛梨に構うんだよ?」


俺は気になった事をぶちまけた。


愛梨はうるさいと言わんばかりに耳に指を入れている。



ふざけんなよ…。



「…蓮には話したはずです。私の中に龍がいると…この体の所為で狙われていると…龍を解放させるのが目的でしょう。」


結局、狙われてんのは愛梨じゃねぇかよ…。