「ただいまぁ!!」


でかい声で言うな。沙紀。



午前10時に沙紀が帰ってきた。



蓮は沙紀に向かって笑った。


「お帰りなさいませ。沙紀様。どうでしたか?」


「楽しかったわ。蓮。敬語をやめてね。」


「分かった。」



もう親しいのか。



私は部屋に逃げるように入った。