「涼夏…いや…愛梨。聞いていいか?」 「今ですか?」 廊下ですれ違い、愛梨と呼んだ蓮。 「知ってんのか?」 「何をですか?」 「愛梨の本当。」 「知る限りは知っています。ですが、妖怪の学校をサボっていますから…ランクを知らないのでしょう。」 なるほどと頷く蓮。 「そういや、学校は?」 私はビクッと体を震わせた。