「…二人きりの時でにしか愛梨と言う名前は使いません。」
私は話をそらすようにした。
「俺は何て呼べばいいか?」
「ここである以上涼夏と言う名前で通さなければいけません。それが嫌ならば、ここを出て行って構いません。」
私は出口を指した。
「…ふざけんな…。俺は愛梨と呼ぶ。それで良いだろ。」
「二人きりの時でならば、使っても良いです。ですが、あなたと冷夏しかこの事を知りません。」
蓮はぽかんとしていた。
「…マジ?」
「はい…。本当です。それと、私は母と呼びません。沙紀と言う名前で呼んでいます。」
「呼べば良いだろ。」
「先程も言ったように私は養子です。沙紀は義理の母でしか見れません。」
「母…は何処だよ?」
私は一瞬ビックリしてしまった。
「分かるのですか?」
「さっき、義理の母と言ったろ?本物は何処だよ?」
それだけで分かる人は初めて…。


