「…何だよ?この木。」
「触ってはいけません。」
蓮が言ってる木は、二つに枝分かれしてるんだけど…古そうな…。
でも…意外に、毒とげがありすぎる。
刺さったら、一大事だ。
「何だよ?この木。」
再び聞く蓮。
「脳みそは、無くなりましたか?」
「ふざけんな!!さっさと答えやがれ!!」
「礼儀がなっていませんよ。」
「…教えてください。」
冷夏は、私たちのやり取りで笑ってる。手で抑えてるみたいだけど…マルバレ。
「毒木を知っていますか?」
「ああ。確か…闇の森にあるとか…ってまさかっ!!」
「イエス。それです。」
「でも…滅多に…ないはずじゃ?」
「ノウ。情報が間違っています…。たくさんありますよ。冷夏。寄りかからないように。その木もそうですから。」
冷夏は、立ち上がった。寄りかかろうとしたからな。
「怖え…。沙紀連れて来なくて正解だな。」
ズキン…。
また…沙紀…。
私を心配してくれないの?
酷いよ…蓮。


