「ありがとうございます…。」


「泣くなんて愛梨らしく無い。泣くのは戻ってから。」


冷夏…ありがとう…。



私は涙を拭って先に進んだ。



「あっ。そうでした。沙紀。帰ってください。」


「何でよ?」


「嫌なのでしょう?ここから先は、厳しいです。今なら戻れますよ。ピクシー。行きましょう。」


私はピクシーに呼びかけ、スタスタと行った。


「ちょっと…待て!!」


蓮が私を追いかけた。

冷夏もだ。