「…操られちゃう…。」


冷夏は怯え出した。



歌使い手…ピクシー。



歌を歌い、相手を惑わせる。



そして…仲間同士で戦ってしまう…。








「落ち着くのです。そのために、私がいるのです。ピクシーのことは知っていますから。」


そっか…愛梨はピクシーの血を持っていたな…。


「耳栓はしません。」


ふざけんな…!!


「操られんだろ!!」


「うるさいです。蓮。黙ってください。」


愛梨は耳に指を入れて、顔をしかめた。


悪かったよ…。


「とりあえず…闇の森に行きましょう。そろそろ、儀式が始まる頃です。」


「儀式って何だよ?」


「それは向かう途中でお話いたします。」


俺たちは、闇の森に行く準備を始めた。







さぁ…行くぜ…!!闇の森へ…