そこには…冷夏。



「あなた!!立ち去りなさい!!」


沙紀が怒る。


「…愛梨を救うためだと言ったら?」


グッと黙る沙紀。


「どういう事だよ?」


「そのまま。今のあなたたちでは行けない。闇の森…沙紀様の力では開きません。蓮。」


いきなり呼ばれたのだから、ビクッと体を震わせてしまった。


「愛梨は笑いません。それでも救いますか?」


冷夏の瞳には、一人で救う事しか考えてない。


冷夏一人で行かせないさ。


俺は頷く。