「グルーヴ。戻ろう。」
愛梨が言った。
「ククッ。名前は言わないんで?」
グルーヴが含み笑い。
イラっとする…。
「そうだったな…。我が名はルーラ。闇龍なり。」
闇龍…。
冷夏の言葉が木霊…。
『愛梨は自分で閉ざしちゃうの。闇龍は怖いわ。愛梨でも、抑えられない。私はやっとだった。笑顔を取り戻したわ。』
『どうやって?』
『簡単よ。信じるの。でも、あの子は笑わない…一匹狼だから…。』
さらに…愛梨の言葉が木霊…
『私は笑いません。笑わない…一匹狼ですから。』
二人とも一匹狼…。
ふざけんなよ…俺の立場はーー!!


