特に会話はせず、お屋敷に到着。 「どうぞ」 「あ、りがとうございます」 翔が手を差し出してきたので、ぎこちなくその手をとる。 「ありがとうございました」 「いえ。遠いですからね」 あたしは翔にお礼を言い、メイドの部屋に急いだ。 「あら、まひるちゃん、おかえりなさい」 「ただいまです」 ちょうど紗羅ちゃんが着替え終えたところだった。 「まひるちゃん、お菓子の準備しなきゃ」 「あっ、そうだった!!」 あたしは急いで着替えた。