「お父さんっ! お父さんっ!!」 「あなた!」 "ピー" 「…17時50分、ご臨終です」 あたしのお父さんは、亡くなった。 もともとあたしの家は貧乏で、お父さんお母さん共に毎日仕事に追われる日々だった。 特にお父さんは、帰りはいつも真夜中の3時くらいで、きっと相当ダメージが大きかったんだと思う。 頑張りすぎて、力尽きたんだよ、ね。 「…頑張りすぎたのよねぇ、お父さん」 「…ん……」 すっかり寂しくなった小さな家に、あたしとお母さんのため息だけが響いていた。